Japanese culture

先日アメリカ人の友人を含めて食事をした時のこと。

隣で宴席をしていたグループの方たちが立ち上がり、「ヨーーッ!」と叫んで手を叩きました。
そう、一本締めです。
ポンっとみんなで一斉に手を叩いた後には、パラパラと拍手。

それを見ていたアメリカから旅行で訪れていた友人は、とても驚いた様子。
なので、「あれは一本締めと言う日本の文化でね~」と説明してみました。
「ついでに。三本締めっていうのもあって」と日本人の友人とパパパンパパパンと
手を叩いて三本締めを再現してみた所、ずいぶんとおもしろがってくれました。

そうしたら
「あ!昨日浅草に行った時にも、みんな手を叩いていたけど。あれと同じなのね?」
と聞かれましたが、、、果たしてそうなのでしょうか?
日本(少なくともアメリカにはない)文化であることは間違いないですが。


気になったのでGoogle先生に聞いてみた所、Wikipediaの「手締め」の項には以下のような説明が。

手締め(てじめ)とは日本の風習の一つで、物事が無事に終わったことを祝って、
その関係者が掛け声とともにリズムを合わせて打つ手拍子。
手打ちともいう。祭り冠婚葬祭などの式典、商談や株主総会などの終わりに行われる。

なるほど。どうやら、アメリカ人の彼女の発想はあながち間違っていなかったようです。


彼女と話していて、普段何気なく行っているけれど、実は日本特有の文化ってなんだろう?
と考えてみました。

この時期に意識する日本特有の文化に、年賀状がありますよね。

それに対して、西洋人は年末、クリスマスカードを送る文化があります。
わたしがアメリカで暮らした中学高校時代、友人からクリスマスカードが郵送されてきていました。
たいがい「今年一年ありがとう。よい休暇を!」というようなコメントが書かれていたので
年賀状とは時期がちょっと異なるけれど、おそらく主旨は同じなのかなと。

つまり、年賀状自体はそんなに特異な文化ではないと思うのです。

けれども、喪中葉書というのは、あちらでは聞いたことがありません。
これは、日本特有の文化ではないでしょうか。(※もし違っていたら、教えてください。)


ちょうど彼女と会う前日、わたしは一通の喪中葉書を受け取りました。
お母様が亡くなったことを記した、中学時代の同級生からの便りでした。

ここ1年ほどその同級生とは会っていなかったのですが、
彼女の近況や幸せそうな姿の写真をFacebookでは見ていたので、正直とても驚きました。
中学時代、彼女の家に泊まりに行った際にはお母様にお世話になったし、
一昨年の彼女の結婚式では元気なお姿を拝見していたので、余計に。

このような形で友人の大切な人の悲しい報告を知るのもまた、日本の文化だったんだなあ
なんてことを思いました。

わたしは思わず母に会いたくなり、この週末は両親と食事をしました。


ちょっぴり暗い話題になってしまいましたけれども。
ともすればせわしなく過ぎていく年の瀬ですが、
この1年お世話になった人への感謝などを忘れずに健やかに過ごしていきたいですね。

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