梅と谷川俊太郎



先週湯島天神に行ったら、梅が見事に咲き誇っていました。


年始に、今年は「ゆるりほぼ日で更新していきたい」と書いたこともあり、
映画を観るたび、美術館に行くたび、本を読むたびに
これを書き留めよう、こんな風に綴ろうとあれこれ思いを巡らせていたものの
ほとんど更新しないままに2ヶ月が経ってしまいました。

まあ、追い追い。


今日ランチで入ったビストロに、ステキな本がたくさん置いてありまして。
こんな本を見つけました。


谷川俊太郎さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」上で読者のみなさんから届いた質問に答えた連載
「谷川俊太郎質問箱」がもとになった書籍です。
谷川さんの回答がとてもいいのです。

じんわりとあたたかい気持ちになったことを覚えておきたいので、ひとつ抜粋。


【読者の方からの質問】
自業自得で苦しいとき、誰にあたることもできず、
言い訳もできず、というとき、
どうやってその苦しさに立ち向かいますか?
しかたがなかったんだとか、相手のせいにしたりとか、
逃げ道はあるのですが、
どうも妥当だとは思えません。

【谷川さんの回答】
苦しいのも生きている味わいの一つだから、
苦しみのグルメになれるといいなあ。
苦みや渋みや指すような辛さに、
かすかな甘みもまじっているその複雑な味を知ると、
喜びの味も深まるからね。
(後略)


「苦しみのグルメ」って、一瞬おどろおどろしい感じがしなくもないですが、
なんとも味わい深そうなそそられる響きではありませんか。

ほかにもぷっと思わす吹き出してしまうような(もっと軽めの)回答もあったりして、おススメです。


梅が咲き始めれば、しばらくはずっと花の季節ですね。
また木枯らしが吹くころまで、日々美しい花を愛でながら過ごせると思うと、外に出るのがたのしみ。
先日新調したiPhone6で、惜しげもなく写真を撮っていこうと思います。






梅と谷川俊太郎