正方形の色紙の上に、10色のパステルで絵を描くワークショップ。
各回ごとに決まっているテーマを、約45分から1時間かけてたっぷりと絵に落とし込んでいきます。
ザッツオール、とってもシンプル。
パステルは手でのばしたりぼかしたりできて、消したい時は練消しゴムで消すんですよ。
そう言えばそうだったなと思った知識も、これくらい。
今回のテーマは、『素 -Innocence-』。
わたしの素ってなんだっけ?とじっくり考えてから描き始め
30分以内で考えていた通りの絵ができあがったのですが、、、まあ、美しくないこと。
こんな絵、あとから見たり、部屋に飾ったりしたくない!
そう感じたので急いで描き直し、残りの20分でなんとか仕上げた作品が、コチラ。
以前とある人にわたしを表現してもらった際、「明るい雰囲気」と言われたことがありました。
ああまったく、この人はわたしのことをよくわかっているなあと思ったものです。
明るく前向きでいたいと常に思っているし、実際にそう行動することが多いけれど、
ドロドロと内省したり、暗い部分も同じくらいあること、バレているんだなあと。
わたしの素は、明るく輝いている面ばかりではなく暗くて美しくない部分、ありますよ。
そこもちゃんと描きたいなと考えて、全部の色を使って表現することに。
基本的には常に前進しているけれど、その進み方は螺旋階段を上るようなイメージが近いと感じ、
真ん中にまず大きな螺旋を描きました。
伸びていく螺旋には、光が当たってる部分も、当たらなくて暗い部分もある。
わたしが考えるわたしの素は、こんなイメージ。
それを絵にしたら、こんなんなりましたよ。
わたしをよく知る画面の前の友人の方たち、どうでしょうか?(笑)
今回の、まず自分がテーマから感じることや描きたいイメージを言語化し、絵に描き、
またその絵を言語化する、という体験を経て感じたことがあります。
ことばだけをひねり出して思考するよりも、間に絵を描くプロセスを挟むことによって、
より思考が深まりことばで表現できることに広がりが出るなあ、と。
思考を深めたい時、アイディアに行き詰まった時、お絵かきの効果は大きいようです。
10数人の参加者が描いたものを観て最後に
「多様性を感じられますね~」「みんな違って、みんなイイ!」に着地するんだろうな~という
やや斜に構えた気持ちで参加し、まあ事実その通りだったのですが。
予想以上に、「あれ、画材一緒ですよね?テーマ一緒ですよね?へえ、あなたがこだわったポイントはそこですか!」
という感想を素直に抱くことができて、たくさんの刺激を受けました。
ちょっと期間を置いて、再度参加してみたいです。
その時は、また違った絵になるのかな。