映画『食堂かたつむり』を見ました。
去年公開された、柴咲コウ主演、小川糸原作の映画。
田舎を飛び出して10年、失恋して、声も出なくなっちゃって、
嫌いだったふるさとに戻ってきた主人公の倫子が、食堂をはじめるお話。
設定はなんとも、よしもとばなな的。(最近『ハゴロモ』を読んだので、まさに。)
色彩豊かでポップでちょっとシュールで、出てくるご飯ももちろんおいしそう。
料理で人を幸せにするチカラを持った25歳の倫子と
その唯一の家族である母親や、村の人たちとのふれあいなどが描かれています。
って表現すると、展開が想像できるというか、ある種ありきたりに響くのですが。
(実際わたしも中盤までそう思いながら見ていました。)
中盤以降の展開でいい意味でちょっと期待を裏切ってくれて、
ああ、この映画見てよかったなと素直に思える作品でした。
映画の予告編のコピーに、「食べることは、生きること」とあります。
わたし達の血肉は、毎日生きているものを食べいることによってできているんだな。
ラストでそう改めて気づかせてくれる映画です。
命を食べることで、命をつないでいるんだなと。
柴咲コウは美人でスタイルがよくって、好きな女優さん。
作中でも、はっとするようなかわいい表情なんかも見られます。
でも時折、笑っちゃうような、かなりぶっさいくな場面がいくつかありました。
前に『メゾン・ド・ヒミコ』を見たときにも、なんてぶさいくなんだ!と思えちゃうシーンがあったことを思い出しました。
この人の、こういうところが、わたしは好きです。顔立ちの整った美人の、ぶっさいくなシーン。
なんだか、愛おしいじゃないですか。
小学生の倫子も、食堂で料理を作っている時の倫子も、結婚式でおめかししている倫子も、
かわいい黄色のワンピースを着ていたのも印象的。
おすすめの映画です。
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